高齢者の脳トレ:楽しめる記憶力ゲームと、期待してよいこと
高齢の方にいちばん合う記憶力ゲームは、本人が楽しめて、また遊びたくなるものです。たとえば神経衰弱、サイモンのような順番を覚えるゲーム、記憶しりとり、クロスワード、家族で囲むトランプなどです。目的は、楽しむことと、誰かと一緒に過ごす時間です。広告が何と言おうと、認知症を防ぐと証明されたゲームはありません。

6種類の記憶力ゲーム
神経衰弱
カードを伏せて並べ、2枚ずつめくってペアを探す。
順番を覚えるゲーム
色の順番をくり返す。ラウンドごとにひとつ長く。
記憶しりとり
それまでの言葉を全部言ってから、ひとつ足す。
なくなったのはどれ?
お盆の品物をながめ、隠している間にひとつ抜く。何が消えた?
クロスワード・数独
新聞やアプリで、毎日ひとつ。
カード遊び
七並べや花札。どの札が出たかを覚える。
おすすめのゲーム
思っているより簡単なものから始めましょう。勝てると気分がよく、明日もまた遊びたくなります。3回続けて負けたゲームは、押し入れ行きです。
- 神経衰弱。トランプを12枚裏向きに並べ、2枚ずつめくって、同じ数字ならその2枚をもらえます。12枚が簡単になったら枚数を増やしましょう。
- 順番を覚えるゲーム。色が次々に光るので、同じ順番で押していきます。サイモンと同じく、ラウンドごとにひとつずつ長くなり、1ラウンドは1分もかかりません。
- 記憶しりとり。テーブルを囲んで順番に、それまでに出た言葉を全部言ってから、しりとりで自分の言葉をひとつ足します。道具はいらず、すぐに笑い声があがります。
- 「なくなったのはどれ?」ゲーム。お盆に8〜10個の品物をのせて1分ながめ、布をかぶせている間にひとつ抜き取ります。なくなったのはどれでしょう? 出題役はお孫さんが大喜びで引き受けてくれます。
- 新聞のクロスワードや数独、言葉のパズルは、ひとりで遊ぶ方の毎日の習慣にぴったりです。
- 七並べや花札のようなカード遊びなら、どの札が出たかを覚えながら、みんなでテーブルを囲めます。
続けやすいゲームの条件
紙のゲームでも画面のゲームでも、続くか、すぐに飽きられてしまうかの分かれ目は同じです。
選ぶときのポイント
画面で遊ぶなら、タブレットもおすすめです。スマートフォンより、ボタンも文字も大きく表示されます。
研究でわかっていること
脳トレアプリは、これまでさまざまな効果をうたってきました。2016年、Lumosityを運営する会社は、米国連邦取引委員会(FTC)の申し立てを受けて、200万ドルを支払う和解に合意しました。FTCは、同社が十分な根拠なしに、ゲームで加齢による認知機能の衰えを遅らせ、認知症を防げると宣伝していたと指摘していました。
その2年前には、スタンフォード大学長寿センターとマックス・プランク人間発達研究所が、多くの科学者が署名した声明を発表しています。脳トレゲームが幅広い思考力を高めたり、日常生活に役立ったりするという証拠はほとんどなく、アルツハイマー病などの認知症を防ぐと示した研究もない、という内容です。もちろん、練習したゲームそのものは上達します。
同じ声明は、体を動かし、頭を使い、人と関わる暮らしをすすめています。ゲームは楽しいかどうかで選び、できるだけ誰かと一緒に遊びましょう。
もの忘れが増えてきて心配なときは、医師に相談してください。原因はゲームではわかりません。
出典:FTC(2016年1月5日)、スタンフォード大学長寿センター(2014年10月20日)。
世代をこえて遊ぶ
記憶力ゲームは、おじいちゃん・おばあちゃんと7歳の孫が対等に遊べる、数少ない遊びのひとつです。子どもはすばやく、大人はじっくり。交代で遊び、家族の最高記録を冷蔵庫に貼って、次のラウンドはいちばん年下の子に仕切ってもらいましょう。
iPhone・iPadで遊べるMolly
Mollyは、こうしたことを考えながら作りました。リングに並んだ大きな4つの色にそれぞれ違う音があり、順番はラウンドごとにひとつずつ長くなります。「ゆっくり」なら1回のタップに7秒使えます。「色に図形を表示」(丸、三角、四角、ひし形)をオンにすれば、色を見分ける必要はありません。広告もアカウント登録もありません。iPadでは、ゲーム盤が画面いっぱいに大きく表示されます。
1大きな4色、色ごとに違う音27色中3色目
3ゆっくり:1回7秒4色に図形を表示- 大きな4色、色ごとに違う音
- 7色中3色目
- ゆっくり:1回7秒
- 色に図形を表示
Mollyは300円の買い切りで、すべての機能が含まれています。